美しさを追求する職人たちの技法
たたく、ぼかす、差す、描く・・・。大切なきものについてしまったシミや汚れを落とし、元通りの美しいきものに蘇らせるために、私たち“さかたや”の職人たちが、まごころを込めて行う作業の数々です。
中でも最も技術を要するのは、「染色補正」の工程。素材、状態を瞬時に見極め、的確に色を差す。マニュアルなど無い、長年の経験と勘だけが頼りの作業です。さかたや創業80余年の歴史の中で受け継がれ、くり返されて洗練を極めた技が発揮される瞬間です。
使い込まれた道具にしみ込んでいるのは、染料ばかりではありません。美しさを追求する職人たちの努力、手から手へ、心から心へと伝承された技法・・・。この道80余年の証がここにあります。